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ヒトラーの先生。

毎週秘かに楽しみにしている、プリンツェンの歌で始まるドイツ語講座。
大丈夫、まだ分かる…。と毎回文法と本文と、街角インタビューにほっと胸を撫で下ろしています。地名は時々怪しいけど。文法は、3格、4格支配の前置詞。運動の方向を表す4格と、存在している場所を表す3格……と書くとややこしいけれど、今からそっちに行くよ、そっちに持ってくよ、そこに置くよー!というものが4格だと認識しているなおいさん……。これで、正しいのか時々悩みます。
今回のドイツ語講座で面白いなぁと思う所は、マックス(てことは、あの豚、マクシミリアンって名前なのかしら)が関西弁を話す所。ドイツ語にも方言があるから、今回のロマンティック街道を自転車で巡る旅で良く耳にするバイエリッシュ(バイエルンの方言)を日本語にしてみたら、関西弁……というノリだった気がするのですが、その発想が面白い。標準語?を話す人たちなんてドイツじゃハノーファー辺りだけですが。苦笑。電車などで旅をすると、アナウンス(Durchsage)を車掌さん自身の訛りもすごいから、だいたい何処の出身の人かなぁ…という大まかなエリアが分かります。オランダとの国境に近い街は、やはりオランダ寄りの言葉だし、フランスに近い、あるいは昔フランス領だった辺りもフランス語の影響を受けている。同じドイツ語を話す筈のオーストリアと、言い回しの違う言葉も結構ある、そんな現状がとても興味深い。

脱線しました。
タイトルは、そのまま。紹介していた映画が面白そうだったので。
コメディー映画らしいのですが、この映画をドイツで上映した、という事は本当に素晴らしい事だと思います。内容は、ヒトラーの演説指導をする(最終的には演説の代弁もする)ユダヤ人の教授とヒトラーを取り巻く人々のお話(だと思う)。映画を撮られた監督曰く、実際にヒトラーには演説の指導をする先生がいたそう(それは、彼が設定した年よりも10年程過去、つまりはヒトラーが政権の座につくか、つかないか、ついた直後か…という時期だそうですが)。映画では、ユダヤ人の教授が強制収容所からヒトラーに引き合わされて(彼の心を治療するために)、彼の心を解き放って行く様子、演説台の下でヒトラーがパフォーマンスをする動きに合わせて原稿を読み上げる様子などがある模様。
ちらりと流れたシーンは、教授がヒトラーに引き合わされたシーン。「ハイル、ヒトラー」のHeil、癒してくれ、とヒトラーに言われる教授。目を閉じて、過去を思い出す作業をするヒトラーを殺そうとデスクの上にあった金塊に手を伸ばし、それを振り上げる教授の目の前で、ヒトラーは子供の頃、理不尽に父親に殴られた記憶を口にしている。「今日は35回だ。数えろ」と父親が言い、ヒトラーは父の後に続いて数を数えていく。振り上げた手を下ろす先を見失い、声を掛ける教授に、ヒトラーは「お陰で今の自分があると言う」(教授はとても苦労して金塊を背にして振り上げた手を誤魔化す)。演説台の下で、ドイツはザウワークラウトだ!とドイツ国民を前にして、ユダヤ人(あるいは非ドイツ人)としての本音をつい語ってしまう教授。喜劇なんだけど、ただ笑って終わり!という映画とは違う、もっと深いものがあるのかもしれない、ととても気になりました。
近くの映画館で上映することがあったら、チェックを入れたいと思います。

それからウィンブルドンを観る。
結果を知っている身ではありますが、ものすごく良い試合だった。
思わず、テレビの向こうのゲームに喜び、唸り、叫びました。

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